前回のタルムード金言集のお金編に続き、人生攻略編です。自分の置かれている環境を嘆くだけでなく、どのような心持ちや捉え方をすればストレス少なく、人生の波に乗ることができるのか、激戦した説話を紹介していきたいと思います!!
↓参考図書
神との交渉
ある街に悪人が多いとし、神が街ごと燃やすと発言した。これに
もしこの中に善人がいたとしても燃やすのですか?
この街にそんなにたくさんいるのか?
もし50人いたらどうしますか
50人いたらやめておこう
なるほど。失礼は承知で、もし5人少ない45人だと厳しいですか?
まぁ、45人もいたらあれやな
15人少ない30人いたら、どれだとキツイですかね。
30人いたら、まぁまぁまぁ
とここから10人まで交渉しました。
たとえ相手が神であろうと、交渉を諦めたらそこで終わり。少しの成果を積み上げていかなくてはならない。
しつこい交渉と少しの成果の積み重ね
ユダヤ教の説話の中では、度々神との交渉する話があります。神の発言が全て正しいと思わず、例え神が相手だとしても、自分の意見を述べることの重要性を訴えています。今回の話では、交渉の進め方の一例です。日本でよくあるのは、初めに大きな数字を言って、そこから妥協点を探していきますが、ユダヤ式は少しづつ数字を下げていくことに特徴がありますね。
あるラバイの最悪で最良の災難
犬と羊とランプを持って旅に出た。ある晩洞窟で寝て目覚めると、犬は毒虫に食われ亡くなり、ランプはオイルが切れ、羊は狼に食べられてしまった。
最悪な日だと思いながら街に出ると、その街に人影はなかった。盗賊にお金と食料、人も皆殺しにされたからだった。そこでラバイは思った
犬が生きていたら吠えて、自分の居場所がバレたかもしれない。ランプがあっても見つかってたかもしれない。どんなに災難が振り返ろうとも希望を失ってはならない。最悪なことが、最良なことだと信じなくてはならない
最悪の事態はそれよりもっと悪いことから救ってくれたのかもしれない
最悪なことが起こると、人や物など他に責任を押し付けけてそのイライラを募らせるのではなく、これくらいで済んでラッキーだったと思った方が人間関係も円滑にいきますよね!もしかしたら、コロナのおかげで出歩かずに住み、交通事故から免れたかも知れません。
最悪な事態はもっと悪いことが起こることの防波堤だと思い、いたずらにパニックにならず、新たなチャンスと捉えましょう!
青年アダムスの疑問
アダムスは疑問に思った
なぜ神はいい人に不幸を与え、悪い人に幸せを与えるのか
街1番の賢者である預言者エリジャに聞きに行った。
わかった。私についてきてもいいが、なぜと聞くな
「」
1日目の夜。2人は貧しい夫婦の家に泊まった。思いがけないご馳走をいただいたが、翌日その家の乳牛が死んだ。
2日目の夜、大金持ちで強欲な商人が住んでいる家を訪れた。
ご馳走する気はない。水1杯だけなら与えてやる。家には泊めないが、軒下で雨を防いでくれ
次の日、嵐が過ぎ去り、大きな木が根こそぎ倒れていた。それをエリジャは元の状態に戻してあげた。
3日目、裕福で欲深い信者ばかりがいる街に来た。信者は二人に貧しい食事を与えただけだった。次の日、エリジャは
あなた方全員に幸あれ。あなた方全員が立派なリーダーになれるように神は祝福されるでしょう
とした。
4日目、今度は貧しい村に来た。信者は誰もが貧しかったが、2人をもてなした。立ち去るときに、
あなた方のたった一人が、立派な指導者になれるように神は祝福されるでしょう
とうとうアダムスは、我慢できず質問してしまった。するとエリジャは、
1日目の乳牛が死んだのは、本当は奥さんが亡くなる予定だったのを神が乳牛に替えてくれたのだ。2日目は、倒木した根元に金貨が5万枚埋まっていたのが見つからないため。3日目は、全員がリーダーになると意見がまとまらないから、あの街の運営が傾くから。4日目は、1人のリーダーの方が意見がまとまって運営が適切に行われるためだ。
これを聞き、アダムスは
神がなさることは一時点のある現象を見ても分からない。このことをよく心にしておこう!
と思ったのでした。
神の視点で物事を考えよ
人間の妬み・嫉みに対する戒めです。僕たちは、一時的なものをみて、羨ましがったり、特別扱いされる人を妬んでしまうことがあります。でもその人が、一見すごいことをしていたとしても、長期的視点や多角的に見ると、この事柄がマイナスに転じるきっかけになる可能性もあるのです。自分が絶好調であるときも、浮かれず、常にバランス感覚を持った判断が必要になることが学べる教訓です。
追い詰められたユダヤ人お奇策
中世ヨーロッパではユダヤ人の迫害が行われていた。
お前のユダヤの神はよほど偉いみたいじゃないか。ここに2つの封筒がある。中に神が入っており、1つは「死刑」もう1つは「無罪放免」と書いてある。お前の神が奇跡を起こすのを見てみたいものだ。
追い詰められたユダヤ人は
絶対生き抜くぞ。でも、この領主は私を死刑にするために両方「死刑」にしているはずだ。
そう考え、一つの封筒を飲み込んだ。そして、
領主様、1つの封筒を飲み込んでしまったので、残っている封筒が死刑であれば、私は無罪です。そこに書いてある文字をお読みください
そこには「死刑」と書いてあり、無事無罪を勝ち取った。
命を奪えるのは神のみ
日本では、死も一つの美学として捉えられることがありますが、ユダヤ教でそのような扱いを受けることはありません。迫害されてきた歴史を持つので、死をいかに免れるかを考えてきた文化があります。命を奪えるのは、神のみであり、自ら命を絶つことは禁じられています。
「生きていたらいいことあるって」も素晴らしい考えですが、ユダヤ式のいいことがなけれな、神に「なぜ?」と訴えかけるくらいの気持ちを持ってもいいかもしれませんね!!
パラダイスを見つけた男
粉屋で働いていた男は、毎日単調で、嫌気がさし、妻と子を捨ててパラダイスを見つける旅に出た。ある晩、「靴を枕にして、目覚めたときにつま先が向いている方角にパラダイスがある」と聞き、その教えに従った。
到着した街は、パラダイスにしては貧しい町で、その中でもパッとしない粉屋にたどり着いた。中には、妻と子供によく似た2人がいた。
「やっと帰ってきたのね」と厚いもてなしを受け、粉屋で働くことになった。男は思った「ここが本当のパラダイス」だと
パラダイスは天国などの死後の世界にあるのではなく、今の生活の中にあるものだと思うこと。
幸せは単調な今の中にある
どうやったら幸せになるんだろう?と考えてしまうことがあるかと思いますが、実は幸せは身近にあることを教えてくれる説話です。クラス替えや、卒業、退職など、今まで嫌だなと思っていたことも、次の日から全くなくなると寂しく感じたり、楽しかったなと思うことと似ています。もし、今ものすごく不幸せと思うのであれば、旅行や今と違う環境に身を置くことで、今までの幸福に気づくことができるかもしれません。
一度環境を変えることも大事です!だからこそ、この男性は家を開けていても、咎められなかったのではないでしょうか。
今回は以上となります。それでは又又六!!
過去の書籍シリーズ
タルムード金言集 ユダヤ教の童話からお金持ちマインドを手に入れよう!
ブスのマーケティング戦略〜ブスマインドチェンジ編〜
ロバート・アイガー〜テレビ局の雑用からディズニーCEOになった男〜
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