最近ブログを書くようになってから、他の人のブログやnoteを見て、凄い人間味溢れてて、
「あの人ってそんな考え方してたんだ!」とか結構発見がありました。それに比べると、自分のブログは、検索したら出てくるような当たり障りない内容になってるんじゃないかなと思い、今回は「心揺さぶられた話」と、今まで誰にも話したことのなかった「ヨーロッパ周遊終えての自分の心の変化」をお伝えしたいと思います。
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フレンチって何だ??フランスでの食事事情
フランスは観光地も普通の歩道さえも映える最強の国ですが、僕は食事で躓きました。フレンチ食べるぜ!と息混んできましたが、
そもそもフレンチって何やねん?
日本で一度もフレンチ何て行ったことないし、ネットで調べても、
あ!これがフレンチか!
ってのもないし。え、何食べればいい?フランスパン?みたいな状態でした。
「まぁパリでそこら辺の店に入ればいいや!」と思い来たものの、店の入り口で入店を断られる。何故かというと、ドレスコードがあるからだ。バックパッカースタイルではどこの店も門前払いである。フランス来てから20時間以上経って、一食も食べておらず、なんでもいいいから食べさせてくれ!と思い、色々なところを周っていると、受け付けの人に
“Are you Japanese?”
と言われ、なんで聞かれたんだろう?と思いながら答えると
“My boss is Japanese, just a moment!”
2、3分ほど待つと奥から日本人のシェフが出て来て
主「その格好だったらどこでも食べれないでしょ!まぁ入りなよ!」
僕「ありがとうございます!!」
店の中は少し薄暗く、静かで高級感あふれる空間でした。
英語のメニューを見て悩んでいました。英語が分からないんじゃなくて、フランス料理が分からないから名前聞いてもどんな料理か分からない。補足程度に書いてあるその料理を構成する具材、野菜とか魚とか肉書かれてもまっっっっっっっっっったくどんな料理かわからんやろ!ポテトとトマトとアスパラと魚、無限の可能性あるじゃん!何味かもわかんないし!と悶々としてると、ウェイターがボスを連れてきてくれて、丁寧に日本語で説明してくれました。その後に
主「一人でバックパックで旅行してるの?」
僕「いや、二人で周る予定だったんですけど、直前にドタキャンされて一人で周ってるんですよ」
主「いや、よくそこでイチろく君もやめようと思わなかったね笑」
僕「確かに!やめる選択肢なんて考えたこともなかったですよ!」
主「ハハハハ!面白いねキミ!学生?」
僕「大学2年です。フランス料理なんてお金がない人が来る場所じゃないんだなって痛いほど感じましたよ!」
主「俺も初めてフランス来た時20ユーロしか持って来てなかったよ!」
僕「え??それ何もできなくないですか?」
主「すぐ働く予定だったからね。」
そしてボスがパリで勝負するに至った物語を語ってくれました。
ボスのフランス料理人物語
ボスは15歳からフランス料理の職人になろう!と決め、フランス料理店で働くようになった。腕は上がって来たものの、フランスから来る本物の職人にペコペコする厨房の様子を見て、
「所詮日本で一番になっても、フランスから来た料理人の方が立場が上なのか。なら俺は本場でボロ負けしてもいいから挑戦したい!」
と思い、22歳の時にフランスで雇ってくれる店が運良く見つかり、20ユーロを握りしめ、フランスへ。でもその店に着くなり、他に人を雇うことにしたので来なくていいと言われる。
「嘘じゃん!事前に言ってくれたら来なかったよ!と思いながら、じゃあ次のとこ探さなきゃって思ったよね。そのこと後々親に話したら、『なんで日本に帰ろうと思わんかったの?』って。イチろく君と一緒で帰るって選択肢が全くなかったね笑どこで働こうって」
フランス料理自体がかなり古い体制組織らしく、どこの推薦とかでないと料理人として採用してくれない。受付ならどこでもできるらしいが、そもそもフランス語を習得してなく、来た理由も「フランス料理屋で働くこと」ではなく、「本場で料理人として働くこと」だったのでそこに拘って何店舗も周った。厨房に立てば俺はイケる!フランス語は話せないけど、とりあえず厨房に立たせてくれ!その腕で判断してくれよ!って、今考えたらそんな訳わかんない奴欲しくないよね笑。でもそんな俺を雇ってくれる店に巡り合って働き始めたんだよ。そして有名なホテルでのチーフリーダーをして、今は先輩の出した店の料理長をやってる。いずれは独立したいんだよ!
僕「めちゃくちゃすごいじゃないですか!!今まで本の中でしか出会ったことがないような人ですよ!」
主「日本人でフランス料理屋で働いてる人なんていっぱいいるから。全然すごくないよ。ヨーロッパ一周してる方がすごいよ!」
僕「ヨーロッパ一周したことある人の方が腐るほどいますよ笑」
主「そっか笑フランスにいてもそんなに他の国に行くことなんてあんまり考えたことなかったから、純粋にそんな発想あったか!って感じだよ」
僕「一周達成できるように頑張ります。まだ3カ国目なので」
主「ハハハハ。イチろく君見てると、昔の俺みたいに何も考えずに飛び込んでる日本の若者がまだいるんだって思うと、応援したくなるね!本当に頑張ってよ!料理もご馳走するから、好きなの何でも食べてよ!」
僕「え?いいんですか?どれも高いですよ」
主「これくらいしかできないからね。何がいい?」
僕「本当にごめんなさい、僕本当にフランス料理に無知で、正直メニュー見ても何も分からなくて。肉料理のオススメはどれですか?」
主「ハハハハ。そっかそっか。フランス料理って料理長が独自で作ってる料理だから、来るまでどんなものが来るか分からないドキドキ感を楽しむ『作品』なんだよ。ウチの店も先輩のオリジナルメニューだから。じゃあ、肉料理と俺のオリジナルメニューでいい?」
僕「それでお願いします!!」
ご馳走していただいた食事は今まで食べたことがないくらいの美味しく、またフランス料理はコースで料理も少しなんですよ。これにも訳があって、食べながら会話ができるように少量にしているらしい。いかにもスローフード大国なだけあり、12時に来た客が17時までいることもザラなんだとか。日本と全く違う食文化も垣間見ることができ、本当に一生忘れることができない、いい思い出になりました。
ヨーロッパ一周を終えて
ヨーロッパ一周を終えて家に帰り家族に「こんな経験して来たよ!」と話をしました。そりゃ帰って初めて会った人ですから、「あんたはウチの誇りよ!」くらい讃えてもらえるんじゃないかって思ってたんですけど、
「洗濯物入れ終わったら、回しといて」
この一言でハッとしました。ヨーロッパ一周しても家での立場は何ひとつ変わってないんだなって。妹にはリモコン取ってって言われるし。箱根温泉から帰って来たくらいのあ〜帰って来たね感。すっごく当たり前だし、家族は何一つ悪くない、僕は完全に痛い奴、奢りがあったなって痛感しました。
僕は、
「海外周ってる人すごい!ヨーロッパ一周何て凄すぎる!!」
ってリスペクトがあって、
「僕と同じくらいすごいと思ってくれるんだろうな」って気持ちがどこかにあったのは間違いありません。行ったからツノが生えるくらいの見た目の変化もなければ、初対面の人は僕がヨーロッパ一周してるなんて思わないだろうし、「ヨーロッパ一周してるっぽい」見た目を教えてもらいたいくらい。ヨーロッパ一周って思ってるより全然すごくない。この旅で得たとても大きな収穫の1つだったかもしれません。
だからこそ、「人に評価されること」なんてなんの価値もないなって思えたし、だからこそ、「凄いと思われることじゃなくて、自分がやりたいことをドンドンやって、どんなにしょうもなくてもいい、どんなに笑われてもいい、何やったって滅茶苦茶いい評価もされなければ、滅茶苦茶悪い評価もされないなら、今思い付く一番やりたいことをやろう」と思えて今に至ります。
ブログ始めたことだって、このマインドでした。周りには、「怪しい商材売るんでしょ」、「どうせ稼げないよ」と言われてますし、実際収入源が今閉ざされてますけど(笑)、こうやって失敗するから、「何がダメなんだろう」って考えられるし、「次どうしようか」考えられるキッカケになるんじゃないかなって思ってます。何もなし得てない男の何の説得性もない話でした。
本日は大変長くなりましたが、最後まで読んでくれた方、本当に本当にありがとうございます。面白いなと感じた方は、シェア、コメントお待ちしてます。
それでは又又六!!
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