軍部によるクーデターで近年注目を集めているミャンマー。Aseanで日本を抜かす勢いで経済成長をしているインドネシア。今回は注目のこの2ヵ国が大東亜戦争をどのように捉えているのかを紹介したいと思います。
ミャンマー 🇲🇲
ミャンマーのWWⅡ前までの歴史
ビルマは一時期、400年以上続くアユタヤ朝(タイ)を躊躇なく倒してしまい、アユタヤから批判に合います。その間、インドからイギリスが押し寄せてきて、挟み撃ちになり、軍力低下、求心力低下していました。そんな事情から、
このままだとイギリスに占領されちまうぜ…!かと言ってタイと組むのは絶対嫌だから日本に頼るしかないぜ!!
日本と手を組むことを選び、イギリス軍も追い出すことができました。日本軍に驚くほど協力的でした。その後ビルマは独立しますが、日本がビルマの戦いぶりから忠誠的だと思い込み、インドへの鉄道建設で多くの犠牲者を出したことで、反感を買います。
戦後処理対応
1952年4月まで日本との戦争終了宣言をしなかったものの、敗戦で米不足になった日本への米の援助や、賠償交渉では、低めに批准され、これがフィリピン、インドネシアの指標になったことから、日本にとって大変ありがたいことであると同時に、恩を感じるべきです。
再交渉の際にも
日本は兄、ビルマは弟
という表現まで使い、さらなる日本の支援を引き出します。
これには事情があり、イギリスがインドへの食料と燃料の供給基地としての役割がなくなると、ビルマへの関心はなくなり、天然資源の取れるマレー半島に向かいました。そこで支援を日本から引き出す方針に切り替えたためでした。
教科書のスタンス
反英闘争が肯定的に描かれ、30人のビルマ人が日本軍による訓練を受けてBIAを作ったことも肯定的に書かれています。日本軍がビルマで戦ったことも肯定的だが、その後の独立については形だけのものだと否定的である。「人々がみな反日になった」と書かれています。
しかし、日本の訓練や対イギリス軍との戦闘でビルマ軍は鍛えられ、自らの手で日本のファシスト打倒とイギリスの帝国主義的採取に歯向かえたと、記載されており、日本統治時代を完全否定してるわけではなく、上手く利用した様に書いてあります。
インドネシア🇮🇩
インドネシアのWWⅡ前までの歴史
オランダは400年近くインドネシアを植民地にし、その間愚民化政策をとりました。愚民化政策とは、簡単に説明すると、文字や政治などの教育は行わず、国の体制に批判を向かわせない様にする政策です。
日本侵攻後は、目的が石油などの燃料資源の確保なので、「緩和政策」をとります。オランダによって捕らえられていた、スカルノやハッタなど民族主義の指導者を解放。オランダが迫害したイスラム教を認め、学校もオランダ語から、日本語・インドネシア語での教育へシフトします。
兵力を補うため、現地住民を軍事訓練します。熾烈な訓練であったが、この青年たちが次の独立戦争でオランダと戦うインドネシアの将校になります。
日本敗戦後から独立まで
日本敗戦後の8/17に独立を宣言するが、オランダがこれを認めず、4年にわたる独立戦争になります。イギリスもオランダも
温和で従順だったインドネシア人はすぐ戻ってくるでしょ!
と考えていたが、以前と全く異なる勇敢な民族に変化したのを見て驚愕します。独立戦争には軍事教練を行った日本の軍人など2000人も加わりました。
これは本来捕虜となるべき日本軍兵士でしたが、オランダの法律では独立運動自体違法なので、
このままだったら捕虜だぜ。ならオランダを全力で追い出すしか道がないぜ!!
ということで、めちゃくちゃ必死に戦いました。独立戦争に無事勝利して、それに貢献した日本兵は優遇されました。
なんてことはないんですよ!!彼らは当初脱走兵と見て、国籍も、インドネシアの土地も持てず、商売もできない苦しい生活を強いられました。
しかし、平和条約締結後、日本企業が進出し始めると職を得ることができるようになった。
インドネシアの日本への印象
インドネシアの歴史の教科書は日本の統治時代について批判的に書かれています。
当初大東亜共栄圏を約束した日本軍はインドネシア民族に歓迎され、独立が与えられると期待したが、民衆は圧迫され、搾取された。日本の行いは、強制栽培と強制労働時代のオランダをも超える非人道的なもので、日本の戦争のために資源と労働力を搾取された。
軍が消費するため大量の家畜が殺され、他を耕すことが困難になり、飢餓が発生し、着るものもなかった。労働者は酷い待遇で橋や道路、飛行場で働かされ、何千人もの労働者は故郷に帰ることなく、現場で死を遂げた。
インドネシアの日本への好感度は、ASEAN唯一の、信頼できる国ランキング1位。独立に日本が「結果として」果たした役割があるからかもしれません。
また、インドネシアに伝わる神話が
「白い人に乗っ取られた後、北方の白い衣をつけた黄色い人が白い人を追い出し、しばらくこの地を支配した後に正義が支配する治世が来る」という「偶然」も日本人を歓迎する傾向に繋がったのかも知れません。
本日は以上となります!それでは又又六!!
以前の大東亜戦争記事↓↓
大東亜戦争① マレーシア・シンガポール・フィリピン編
大東亜戦争② ベトナム、ラオス
大東亜戦争③〜タイ編〜
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